量販店なのにジーンズ売り場が激減…ナゼ?
幅広い世代に浸透している「ジーンズ」に今、ある異変が起きているという。「ジーンズの量販店」なのに、ジーンズの売り場を激減させたという店がある。背景に何があるのだろうか。
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きょう、私たちが訪れたのは都内にあるジーンズの量販店。実は今、ジーンズにある異変が起きているという。
ジーンズメイト経営管理部・吉田剛さん「元々はこちら、ほとんどジーンズ中心の売り場だったんですけど、それが去年の11月のリニューアルを機に売り場の方をギュッと縮小しまして」
昔からある従来のジーンズを中心とした売り場を縮小しているという。
以前はたくさん並んでいたジーンズの商品が今では…ジーンズ店によると、ボトムスの在庫は多い時の半分以下だと言う。一体、なぜなのだろうか?店を訪れた客は――
「帽子が欲しくて来ました。最近ちょっとはいてなくて、前はけっこうはいてたんですけど」
目的はジーンズ以外。街で聞いてみても――
20代「持ってはいるけど、あんまりはいてない。夏暑いからはかない」
一方、ジーンズをはくという人は――
10代「(Q:ジーンズのお値段は)2000円とか3000円とか」
20代「2500円くらいの安いのを買ってます」
かつては若い世代を中心に人気のファッションとして取り入れられていたジーンズ。ただ、従来のものは1万円近いものが多いため、ここ数年、若い世代を中心にジーンズ離れが起きているという。
ジーンズメイト経営管理部・吉田さん「若い方ですと、ベーシックでいわゆるジーンズというよりもジーンズっぽい見え方なんですけど、もっとはきやすいストレッチが入っている物とか。いわゆるベーシックなジーンズというところの需要は少し昔に比べると減ってきている」
ジーンズ量販店の店舗数の推移を表したグラフでは、ジーンズなどの売り上げの減少もあって、2015年から店舗数が減少傾向になっている。
そのため、こちらの店舗ではこんな動きが――
吉田さん「近年だとスポーツミックスみたいな形で、こういうボトムスに、ちょっとゆったりしたパーカやTシャツを合わせた方がスタイリング的には今、若い方中心に人気だったりします」
今、若い世代の間ではスポーツウェアを普段着に取り入れたスタイルが人気に。そのため、ジーンズではなく、こうした商品の売り場を増やしているという。
定番のジーンズにも迫るファッショントレンドの変化。こうした状況に店側の柔軟な工夫や対応が求められている。