日米貿易交渉 「継続協議」明記で最終調整
大詰めを迎える日米貿易交渉の最後の閣僚協議がアメリカ・ニューヨークで行われた。協議が終わり、茂木外相が会見を行った。
茂木外相によると、日本時間24日で協議は終了したという。これまでの交渉で牛肉など農産品の関税はTPP=環太平洋経済連携協定の水準とする一方、日本が求めていた日本車の関税撤廃は見送ることで原則合意している。
その後の関係者への取材で、アメリカが日本車の輸入台数を制限しないよう貿易協定と共同声明に「継続協議」と明記する方向で最終調整していることがわかった。また、和牛をアメリカに輸出しやすくする仕組みもできる見通し。
一方、アメリカのコメを無関税で輸入する枠について閣僚協議で確認されたようだ。
茂木外相は、協議はこれで終わりとして、日本時間25日は協議を行わず、そのまま首脳会談に持ち込まれるとしている。ただ、詰めの作業が間に合わず、日本時間25日に予定される両国首脳による署名式は正式文書ではなく合意内容を確認する形になりそうだ。
政府の関係者は「よくぞやった」と自信を見せるが、トランプ大統領が納得するか、その内容が注目される。