消費税の税率が１日、８％から１０％に引き上げられた。各地では夜を通して切り替え作業などが行われた。

消費税増税に伴い、ＪＲ新宿駅では新しい運賃表の上に貼られた古い運賃表をはがす作業が行われた。

コンビニ大手のローソンでも、値札の付け替え作業が行われた。値札には、これまでになかった「軽」という文字が表示されている。今回の増税で初めて導入された「軽減税率」制度の対象商品であることを示す目印で、食料品などは税率が８％に据え置かれる。

しかし、外食やイートインコーナーなど、店舗内で食べたときは通常の税率１０％となる。そのため、コンビニでは軽減税率の対象となる弁当なども店舗内のイートインコーナーで食べると、通常の税率１０％が適用されるとの注意をポスターで呼びかけていた。

また、今回の増税と同時に、中小の店舗ではクレジットカードなどでキャッシュレス決済をすると、最大で５％のポイントが還元される制度も始まった。

取材した居酒屋では、制度に参加していることを示すステッカーをさっそく貼りだしていた。店では、増税で客足が遠のくのを心配していて、ポイント還元制度や店独自のセールなどで乗り切りたいとしている。