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どうなる?「日本のものづくり」

2019年11月12日 19:07
どうなる?「日本のものづくり」

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見をうかがう「opinions」。今回のテーマは「どうなる?日本のものづくり」。雑誌「Discover Japan」の高橋俊宏編集長に話を聞いた。

経済産業省の「ものづくり白書2019」によると、製造業に携わる企業に人材の確保状況についての認識を調査した結果、「特に課題はない」と回答した企業が過去3年間で19.2%から5.2%に減少する一方で、「大きな課題となっていて、ビジネスにも影響が出ている」との回答が35.7%と大きく増えている。

さらに、約95%が人材確保に何らかの課題を感じており、日本のものづくりの現場における人材不足は、ますます深刻さを増していることを示している。


――高橋さんのご意見をうかがいます。フリップをお願いします。

「いまこそ手仕事の時代」です。

先ほどのデータからいうと、ものづくりの現場というのは、かつて3Kといわれたり、大変だというイメージがあったと思うんですが、実は、今そういう現場を変えようという職人さんなどが出てきています。


――どういうふうに変化を遂げているんでしょうか。

(モニターに写真が映る)いま後ろに出ましたが、この方は富山県高岡市で着色銅器をされている折井さんという方で、キャラクター的にもすごく格好いい方なんです。やはり職人としての仕事の環境、あとはそのライフスタイルというものを格好よくすることによって、雇用を増やそうという試みを行っております。

例えば作業着は、ワークウエアという呼び方をしています。パリコレに出ているアンリアレイジさんと一緒にコラボレーションした、おしゃれなワークウエアをお作りになられています。


――見かけだけでも、これまでとは全然違うんですね。

プライベートでも、タイプ3というクラシックカーの上にジュラルミンのボートをのせて、フライフィッシングとかバス釣りが趣味なんですけど、それを格好よく富山で行われているんですよね。そういうのを見て、こういう職人になりたいという新卒の方だったりとか、雇用が実は今増えているというような、そういう動きも実はあるんです。

いま、AIとかロボットという話をよく聞きますが、これからもっと手仕事、人の手でしかできない「ものづくり」というものにアート的な価値が入ったりして、これからより注目されると思います。 人材はこれから明るい未来があると思います。

【the SOCIAL opinionsより】