政府が検討している医療費の改革で、紹介状なしで大病院を受診した際、患者が負担する追加料金を今より数千円引き上げる案が盛り込まれる方向であることが日本テレビの取材でわかった。
政府は高齢化で膨れあがる医療費をまかなうため、病院で診療を受けるたびに１００円など定額を追加負担する制度の導入を検討していた。しかし、与党内や医療現場の反対が強く、見送られる見込み。
そのかわり紹介状なしで大病院で受診した際、初診で５０００円追加料金がかかるところをさらに数千円上乗せする案が盛り込まれる方向。
このほか、７５歳以上の病院窓口での負担割合を２割に引き上げることを検討しているが、一定以上の年収がある人だけが対象になる見込みで、当初の改革案はどれもきわめて小粒な改善に終わりそうだ。
