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社会
2019年10月24日 15:01

地方が高齢化対策のお手本に

地方が高齢化対策のお手本に
(c)NNN

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見をうかがう「opinions」。今回のテーマは「進む 地域の高齢化 どうする」。地域に眠る素材を見つけて発信、人を呼び込む取り組みを続けている伊東将志氏に話を聞いた。

国立社会保障・人口問題研究所が公表した推計によると、65歳以上の世帯主が全世帯主に占める割合は、2030年にはすべての都道府県で30%以上となり、さらに2040年には45の道府県で40%を超えるとしている。また、65歳以上の世帯の中に占める単独世帯の数も増え、2040年には、すべての都道府県で30%以上になると推計している。


――伊東さんにご意見をうかがいます。まずはフリップをお願いします。

まさに我々の地域(三重県尾鷲市)がその「世界最先端」だと思っています。

どういうことかというと日本全体が高齢化社会を迎えるということもそうですが、実は尾鷲市も43%という高い数字です。地方としてもすごく高い数字なんですが、集落の方にいき集落単位で見ると60%を超えていて、一番高いところは80%を超えているような地域も尾鷲市にはあります。

先進諸国の中で一番、高齢化を迎えているのが日本だといわれていて、その中でもかなり高い数値を持っている我々の地域は、まさにその「世界最先端」だと思っています。

だからこそ、ランチバイキングもそうですが、地元のお母さんたちというか、オーバー65の人たちを一緒に取り組むまち作りや、地域を売り出すような取り組みというのは、他の地域にも参考になるものだと思っています。そしてそれが日本を代表するような取り組みとなり「世界最先端」のものになるのではないかと思っています。


――ランチバイキングを手伝っている、お母さんたちはどういう気持ちでされているんでしょう。

僕はもうこれを13年前からやっていて、その当時から思っていたのですが65歳以上の方々は、特にその地域を愛する郷土愛がすごくあって、生まれ育っている町がすごく大事だと思っているんですね。そういったもののためになりたいということと、自分たちが住んでいる地域の半径1キロぐらいのところがやはり一番重要だと思っています。

防災意識も高くて、毎日ランチバイキングを提供している料理スキルみたいなもので考えると、彼女たちはものすごく高水準だと思います。10人ぐらい集まれば、100人とか200人の大人をおなかいっぱい食べさせることができる料理スキルを持っているんです。

大きな鍋を使って、一升、二升とかの米を炊くことは経験しなければできないことです。ですので、いざ有事の際に備蓄倉庫にいって、例えば鍋を使おうとなっても、初めての人だと、それが全然できないと思うんです。我々の地域だと、このお母さんたちがその役割を果たせるだろうというふうに思っています。ランチをやっていることで(災害時に役立つ)料理スキルを身につけている人たちというのは、いるんだと思っています。


――日々の活動が有事の際にも役立つということですね。

【the SOCIAL opinionsより】