トヨタ自動車の完全子会社ダイハツ工業は、国の認証試験で不正を行っていた問題で、25日から、国内のすべての自動車工場の稼働を順次、停止します。

ダイハツをめぐっては、車両の安全性を確認する国の認証試験で、ことし5月までに発覚した不正に加えて、今月新たに、174件もの不正が見つかりました。

これを受け、国内外全ての車種の出荷を停止するため、25日から順次、国内全4拠点の工場の稼働を停止します。1か月あたり、およそ7万台の生産が止まる計算で、ダイハツと取引する国内423の部品メーカーなどへの影響が懸念されます。ダイハツは、影響を受ける仕入れ先に対し、減収分の補償を検討しています。

国土交通省は、ダイハツの全車種の安全面などを技術的に検査するとしています。