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物価高対策の“ポイント還元”が期間短縮に 買い物客は“駆け込み”に 店側は…

2022年12月23日 21:51
物価高対策の“ポイント還元”が期間短縮に 買い物客は“駆け込み”に 店側は…

物価高の対策として、ポイント還元キャンペーンを実施している自治体があります。しかし、還元額が上限に迫り、期間を短縮するところも出てきています。駆け込みで買い物をする客や、ポイント還元キャンペーンを行っている店舗を取材しました。

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東京・葛飾区のスーパーでは年末とあって、お客さんの買い物カゴはパスタや米、餅などでパンパンでした。子ども3人の母親が手にしていたものは、日持ちのする商品ばかりでした。

子ども3人の母親
「のりとかも」

――のりも日持ちするんですか

子ども3人の母親
「結構もつんで、6月までもちます」

その支払いには、キャッシュレス決済が使われていました。

子ども3人の母親
「これ(2690ポイント)が還元されました」

支払金額は8968円で、支払額に応じた2690ポイントが還元されていました。

葛飾区では、物価高の影響を受けている区民を応援するキャンペーンを実施しています。キャッシュレス決済で支払うと、最大30%のポイントが付与されるというのです。(※対象店舗で買い物時・区民以外も対象)

ただ、区では還元額が上限に達する見込みとなったため、期間を本来の31日から25日までと6日短縮。期限が25日までのため、駆け込みでキャッシュレスでの支払いをする人の姿が増えているのです。

お客さん
「25日までだというので、最後に少し日持ちするものを買っておこうかなって思って。女房の分は限度になっちゃったんで」

駆け込むわけは他にもありました。

お客さん
「食材がちょっと、地味にじわじわ高いなという感じ」

総務省統計局が23日朝に公表した11月の消費者物価指数は、去年の同じ月より3.7%上がり、約41年ぶりの上昇幅になっていました。家計を守るため、母は追い込みに走りました。

ドラッグストアやクリーニング店、さらに酒屋でワインも購入。日持ちするものを買い込んでいました。

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行動制限のない年末の観光にも影響が出ています。千葉県君津市でも応援キャンペーンが行われていますが、同じく還元額が上限に達する見込みとなり、期間が本来の31日から25日までに短縮されました。

キャンペーンに参加する市内にあるいちご園は――

安田いちご園 刈込瑞枝さん
「ちょっと残念ですね。私たち、31日までの営業を行っていますので、その間、お客さんが減っちゃうんじゃないかとか心配もあります」

イチゴの栽培に必要なハウスの温度を調整する燃料代の高騰が続く中で、今回、キャンペーンの早期終了が痛手だといいます。

マグロをメインとした直売店でも――

お客さん
「きのうもここに来て2000ポイント。いつもより買っていますね、25%戻ってきて余分に買えるので」

連日店を訪れ、年末年始に食べるマグロを購入する人の姿もありました。普段は地元客が多いといいますが――

清幸丸水産 草刈新太郎代表取締役
「暮れの30・31日は余計に売れますからね。買う人もまとめて買ってくれるから、やっぱり31日までやってもらいたかった」

年末年始は観光客も見込めるため、残念だと話します。

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物価高を応援するキャンペーンを追うと、今年の苦しかった暮らしぶりが垣間見えました。