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消えた“たまご”メニューが徐々に再開も高値は継続 “物価の優等生”の復活は?

2023年6月15日 22:32
消えた“たまご”メニューが徐々に再開も高値は継続 “物価の優等生”の復活は?

価格高騰により飲食店のメニューから消えていた“たまご”が徐々に復活し、お客さんから“喜びの声”があがっています。一方で、卵の価格は高値が続いて、“物価の優等生”に戻れるのかは、不透明です。

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東京・渋谷区の一風堂恵比寿店。細麺を豚骨スープにからめ、チャーシューなどをトッピング。そして最後にのせたのは“煮玉子”です。

一風堂恵比寿店 高橋伸年さん
「圧倒的にたまご(入り)は一番人気ですので、たまごが提供できるようになったのは非常にうれしく思っています」

人気商品にもかかわらず、たまごの不足によって煮玉子の販売を一部店舗で休止することもありました。それが先月中旬、約2か月ぶりに通常販売に戻りました。

「煮玉子が大好き」という5歳の男の子は…

お客さん(5歳)
「100万点!」

お客さん(20代)
「たまご好きなんで、あってこそのラーメンかなって思いますね。復活してもらえてとてもうれしい」

お客さん(40代)
「たまごがないと、さみしい」

“たまごロス”から一転し、お客さんから“復活”を喜ぶ声が相次ぎました。同じような声は、ファミレスでも…

ガスト戸田店(埼玉・戸田市)店員
「お待たせいたしました。チョコバナナパンケーキでございます」

提供を休止していた「チョコバナナとマスカルポーネのパンケーキ」(650円 ※店舗によって価格が異なります)が4月から復活しました。さらに、モーニングの定番「パンケーキ&ゆで卵セット」(550円 ※店舗によって価格が異なります)も再開しました。

お客さん(40代)
「(子どもが)“パパ、これ頼めるじゃん”って喜んでましたね」

お客さん(50代)
「(パンケーキが)復活してくれたのはうれしいですね。好きで結構食べるので」

メニュー復活の理由は、不足していたたまごの仕入れが徐々に回復しつつあることです。

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東京のスーパーに出荷する青森県の養鶏場でも、ようやく…

東北ファーム 山本彌一社長
「9月にはある程度、出荷予定して」

昨年末、鳥インフルエンザが発生し、史上最多となる139万羽を殺処分しましたが、ヒナの飼育を開始しました。卵を産めるようになる夏ごろに、青森県内と関東への出荷を再開する予定です。

今後、卵の安定的な供給を目指し、取り組んでいることがあるといいます。

東北ファーム 山本彌一社長
「(農場)管理をきっちり、分割管理をできないものかと」

農場を複数のブロックに分けて管理する分割管理です。ブロックごとに作業員を分けることで、人などを介して鳥インフルエンザが農場全体に広がるのを防止し、安定的に供給する計画だといいます。

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ただ、スーパーマーケットでの店頭価格は、高値が続いています。14日に訪れた都内のベニースーパーでは、去年より5割以上高値の1パック税込み319円で販売されていました。

ベニースーパー 本部長 赤津友弥さん
「数か月の相場は固定で高い状態を維持している。メーカーさんも“物価の優等生”に関しては返上したいのが本音かと」

JA全農たまごが15日に発表した東京のMサイズの卵の平均卸売価格は、1キログラムあたり350円。1993年以降、過去最高値が続いています。被害にあった養鶏場のヒナがまだ十分に育っていないことが、高騰が続いている理由だということです。

お客さん
「前に戻ってくれたらいいんですけど。普段オムレツとかオムライスとかしなくなりました」

この先、“優等生価格”に戻るのかは不透明です。