安倍元首相死去 キヤノンの御手洗会長「誠に痛恨の極み」
安倍元首相が銃撃を受け亡くなったことを受けて、経団連の名誉会長を務めるキヤノンの御手洗冨士夫会長は次のようにコメントしています。
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安倍晋三元首相のご逝去の報に接し、衷心よりお悔やみを申し上げます。今回の理不尽な凶行に倒れられたことは、誠に痛恨の極みであり、激しい憤りを禁じ得ません。
安倍元首相は、我が国の憲政史上最長となる盤石な政権を築き、後世に残る多大な功績を残されました。
経済面では、2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災によって大きく毀損していた日本経済を見事に再建されました。
とりわけ、金融緩和、財政政策、成長戦略の『三本の矢』のアベノミクスにより日本経済を復活に導き、持続的な景気回復を実現されると同時に、雇用環境についても大きく改善されました。
また、外交面では、グローバル化が進行する中で、『地球儀を俯瞰する外交』を実践され、日米関係を基軸として広範な外交を自ら積極的に推進し、国際社会における日本のプレゼンスをかつてない地位にまで高められました。
このようなかけがえのない方を失ったことは、国家的損失であると思います。退任後も精力的に政治活動を続けられていた矢先に、志半ばで凶弾に倒れられた安倍元首相の無念の思いを察するに、まさに断腸の思いであります。
ご家族の悲しみも筆舌に尽くしがたいものであるとお察し申し上げます。謹んで哀悼の意を表するとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。