1年後の物価「上がっている」約8割 日銀調査
日本銀行が行った生活意識に関する調査で、1年後に物価が上がっていると回答した人がおよそ8割となりました。
日本銀行が3か月に1度発表する去年(2023年)12月の生活意識に関する調査によりますと、1年後に物価が上がると回答した人は全体の79.3%でした。
去年9月の前回調査の86.8%からは減少しましたが、物価上昇が今後も続くと考える人が多数を占める状況が続いています。
また、1年前に比べて物価が何%程度変化したかを尋ねた平均値はプラス16.1%で、現在の調査方式となった2006年以降、過去最高を更新しました。
日銀は、賃上げを伴う2%の物価目標の達成を目指していますが、現在の物価上昇については、1年前と比べて「上がった」と答えた人が9割以上を占め、このうち8割以上が「どちらかと言えば、困ったことだ」と回答しています。
一方、1年前と比べて暮らし向きに「ゆとりが出てきた」と答えた人の割合から「ゆとりがなくなってきた」と答えた人の割合を引いた「暮らし向き判断指数」はマイナス52.1となり、3か月前(マイナス54.3)よりわずかに改善しています。