日産 最終損益6700億円の赤字見通し
日産自動車は、新型コロナウイルスにより世界的に販売が低迷した影響で、来年3月期の最終損益が6700億円の赤字になるとの見通しを発表しました。
日産は、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的に車の需要が半減したことや、国内外の工場が生産停止を余儀なくされた影響で、今年度の第1四半期の業績について、世界での日産車の販売台数が前の年に比べておよそ半分に落ち込んだと発表しました。
また、本業でのもうけを示す営業損益は1539億円の赤字になりました。また、2020年度の業績の見通しについては、6700億円の最終赤字で、販売台数は前の年に比べておよそ16%減の412万台を見込んでいます。
日産は経営再建のため、今年5月に発表した中期経営計画のもと、コストを削減するなどの構造改革を行い、新車を立て続けに発表するなど業績の立て直しに取り組んでいます。
日産の内田社長は今回の決算発表について、非常に厳しい内容としながらも、当初の想定の範囲内として、中期経営計画の目標は達成できると語りました。