日本政府 中国との「輸出管理対話」設置で合意
アメリカを訪問中の西村経済産業相は、中国の王文涛商務相と会談し、両国の輸出管理制度について議論する「輸出管理対話」を設置することで合意しました。
西村経産相は、APEC=アジア太平洋経済協力会議の閣僚会議などに出席するため、アメリカを訪れています。
西村経産相は、同じくAPECに参加するためアメリカを訪問中の中国の王文涛商務相と会談しました。
この中で、両者は、半導体の原材料として使われるガリウムなど、重要鉱物の輸出管理など両国の輸出管理制度について議論するための場を設置することで合意しました。今後、両国の事務方レベルで定期的な意見交換を行うとしています。
西村経産相は、「今後も中国の関係者と、しっかりとした議論を行い、建設的かつ安定的な日中関係を構築していく」と強調しました。
西村経産相はまた、この会談で、中国が、福島第一原発の処理水放出を受け、日本産水産物を全面的に輸入禁止としていることについて、即時撤廃を求めたことも明らかにしました。