コロナ禍の夏…外出控え、売れ筋に“変化”
長い梅雨が明け、ようやく夏本番を迎えました。しかし、新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、外出を控えているという方も多い中、商品の売れ筋にも変化が出ているようです。
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100円の商品を中心としたローソンのお店で、今、売れているのは…。
ローソンストア100・笠井慎也さん「こちらの冷凍野菜なんですけど、野菜高騰前の6月1週目と比べて120パーセントほど伸びています」
カットされ、すぐに料理に使える冷凍野菜が特に人気だといいます。長く続いた梅雨の影響で、野菜の値段は軒並み値上がり。東京都中央卸売市場の卸売価格で、ナスは平年に比べおよそ7割高値ですが、そのナスを使った冷凍食品は100円。2割ほど高値となっているたまねぎを使っている冷凍食品も100円で買うことができます。
感染拡大で再び、おうちご飯が増えているため、日持ちして、料理の時短につながることもあって冷凍野菜が人気になっているといいます。
お店では、巣ごもり需要の拡大を受け、5日から新商品を発売。ずらーっと並んだレトルトカレー。そのすぐ近くで一緒に販売されていたのは、『ナン』です。
ローソンストア100・笠井慎也さん「これから夏休み始まると思いますが、お子さんがちぎって食べたりとか楽しみながら食事をしてもらえると思いまして」
夏休み期間中。家族みんなでナンをちぎって、『インド気分』を味わってもらいたいと発売したといいます。
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長い梅雨が明け、待ちに待った夏本番ですが…、感染は全国で拡大。おうち時間を快適に過ごす“巣ごもり商品”が、再び売れ筋になっています。
現在、オンライン販売で注文が増えているというのがフランスの郷土料理「キッシュ」の手作りキット。付属のタルト生地に、ほうれん草など好きな具材を入れ、水で溶いたキッシュミックス粉を流し込み、レンジでチンをすれば完成です。比較的手軽に、外食気分を味わえるのが人気だといいます。
リボン食品・津野宗万常務取締役「夏休みですからお子さんと一緒に作るという、簡単にできますし、小学生でも作れますから」
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家電量販店では、夏ならではの『巣ごもり』商品の売れ行きが去年に比べ2倍ほどにアップ。肌の露出が増える夏。おうち時間を使って、手軽に脱毛できる家電が売れていました。
また、こんな商品も売れ筋に。バッグのようにも見えますが、十数秒で真四角のボックスに。実はコレ…、その名も『ぼっちてんと』というテレワーク用のテントなんです。
あえて薄暗くし、家の中でも集中できる空間をと開発したといいます。現在の売り上げは、去年と比べておよそ3倍に。
ビーズ・川瀬隼利プロデューサー「第2派に向けて次のテレワークに向けて、自宅の環境整えたいと」
先週発売されたばかりの売れ筋商品も。それは、このワイヤレスイヤホン。
BoCo広報担当・モビー二愛里香さん「耳のカフの部分に挟み込んで装着するタイプになっております」
耳の穴に入れるのではなく、挟み込んで使用。そして、一番の特徴は…。
BoCo広報担当・モビー二愛里香さん「音の振動を骨を通して、直接、鼓膜の後ろにある聴覚神経に届けることによって音を聞くようなシステム」
一般的なイヤホンのように耳の穴をふさがずに、耳の骨を通じて、聴覚神経に音を届けるため、イヤホンの音と同時に周囲の音も聞くことが可能。テレビ会議の際でも、周りの状況を把握できると、一時、完売するほど売れているということです。