9月の為替介入規模、約2兆8000億円 過去最大規模
財務省は30日、政府・日銀が9月に実施した円買いの為替介入の規模について、約2兆8000億円だったと発表しました。
政府・日銀は今月22日、急速な円安に歯止めをかけるため、外国為替市場でドルを売って円を買う市場介入に踏み切りました。
これについて、財務省は、8月30日から9月28日までの介入に使った資金の総額は2兆8382億円だったと公表しました。円買いドル売りの為替介入額としては、1998年4月に行われた約2兆6000億円を超え、過去最大規模となります。
市場介入の直後、円相場は一時1ドル140円台前半まで急速に値上がりしましたが、その後は歴史的な幅にまで拡大している日米の金利差を背景に再び円安が進んでいて、現在は1ドル144円台まで戻しています。
政府・日銀は今後もさらなる介入を辞さない構えですが、市場関係者からは、単独での介入では効果は長続きしないと懐疑的な見方も出ています。