キリンビールは国内で初めて「糖質ゼロ」のビールを発表しました。“コロナ太り”を気にする人が増える中、健康志向の消費者を取り込む狙いです。

キリンビールが２７日に発表したのは主力ブランド「一番搾り」の糖質をカットした「一番搾り糖質ゼロ」です。

これまでも発泡酒などでは糖質ゼロの商品がありましたが、ビールでは糖質を取り除くことが難しいとされていました。

今回、キリンでは５年をかけて新しい発酵技術を開発し、ビール特有の麦のうまみを残しながら糖質ゼロを実現したということです。

新型コロナウイルスによる外出自粛が続く中、運動不足や“コロナ太り”を気にする人が増えていて、ビール業界では今年に入って糖質カットの商品の売り上げが大きく伸びているということです。

キリンではビールの税率が下がる１０月の酒税改正も追い風に健康志向の消費者のさらなる獲得を狙う考えです。