シャープは経営再建中の液晶パネルメーカー「ジャパンディスプレイ」から、石川県にある白山工場の土地と建物を約４１２億円で取得すると発表しました。

白山工場はアップル向けにスマホ用の液晶パネルを生産するジャパンディスプレイの主力工場でしたが、経営難のため、去年７月から稼働を停止し、売却交渉が続いていました。シャープは工場の土地と建物のみを約４１２億円で取得します。生産設備についてはアップルが買い取り、シャープはこれを借り受ける形でｉＰｈｏｎｅのパネルを製造します。

シャープの戴正呉会長は「日本社会へ貢献することを含め決断した」としていますが、関係者によると、今回の決定にはアップル側からの強い要請があったということです。

液晶事業をめぐっては、アップルの販売動向や方針が大きく影響することから、今後、いかにアップル依存を薄めるかが課題となります。