来年度予算 概算要求過去最大105兆円超
来年度予算の各省庁からの要求が30日に締め切られました。概算要求の総額は105兆円を超え、過去最大となる見通しです。
概算要求の締め切りは、新型コロナウイルスの感染拡大で1か月遅れました。今回の概算要求は一般会計の総額が105兆円を超えて過去最大となる見通しで、7年連続の100兆円超えです。
要求額が最も大きいのは厚生労働省で、32兆9895億円となりました。高齢化で医療など社会保障費が膨らみ、過去最大となっています。
国土交通省も、水害対策の強化や観光業の支援などで今年度より305億円増え、5兆9617億円を要求しました。防衛省も北朝鮮のミサイル対策などをふまえ、過去最大の5兆4898億円を要求しました。
新型コロナ対策では、PCR検査やワクチンなどの費用が盛り込まれていますが、緊急に必要な対策費は金額を示さずに要求できるため、年末の予算案は大きく膨らむ可能性があります。
今年度は2度の補正予算ですでに160兆円あまりを追加していて、日本の財政はきわめて厳しい状況です。