今年も値上げの傾向が続くとみられていますが、今回は「お得なもの」を「お得に使う方法」をみていきます。

◇よりお得な行動に
◇今“安い”野菜は
◇長持ちさせるコツ

以上の3点について詳しくお伝えします。

■続く食料品や日用品の値上げ…“買い方”に変化

まずは、値上げが続く中、街の人が工夫していることを聞きました。

30代の主婦
「日頃から安い日にスーパーを変えて買うようにはしている。安いものを結構“買いだめ”して、ストックするようにしています」

70代の主婦
「根菜類とかは安いときに買いだめすることはあります」

50代の会社員
「その日お買い得品というのは必ずスーパーにあるので、キャベツが高かったらキャベツを使わないで、『お買い得品で何か作ろうか』という買い方はするようにしています。お鍋にするにも、キャベツより白菜が安かったら白菜、白菜より小松菜が安かったら小松菜、鍋の中の野菜を変える」

去年、関東一都六県の3000人以上（20歳から69歳）を対象に聞いた調査では、食料品や日用品の値上げが続くことで、変化が出ていました。

去年の8月と10月で比べてみてみます。「購入する商品の量を減らした」、「買い物に行く頻度を減らした」という人の割合は変わっていません。一方で増えたのは、「特売やキャンペーンなどのタイミングを狙って買い物をするようになった」、「お買い得品・値引き品を選ぶようになった」という人たちが増えていました。買い物の頻度や量を減らすことには限界がありますが、よりお得に商品を選ぶようになっているということがわかります。

■今が買い時　“平年の6割”価格の野菜

13日は今、お得な食材に注目していきます。農林水産省がまとめた11日時点の野菜の価格をずらりと並べてみました。

1キロあたりの値段がレタスは平年の257円から281円と24円高くなっていて、ピーマンは平年の648円から704円と56円高くなっています。

今、平年よりもややお得になっているのがじゃがいも、なす、ねぎ、にんじんです。そして「平年の6割ほど」と、グッとお得になっているのが白菜です。1キロあたり平年64円が、今は39円になっています。主な産地の茨城などで、年末から順調な供給が続いていて、安値につながっているそうです。

■野菜を長持ちさせるコツは？　食べきれないなら冷凍も

お得に買った野菜は、できるだけおいしく食べたい。

家事アドバイザーの矢野きくのさんによると、白菜やキャベツなどはカットしない方が長く保存できるそうです。半分に切ったらカット面から酸化して色が変わってしまいます。外側からはがして使っていくのがいいそうです。

白菜を丸ごと長く保存する方法があります。白菜の芯の部分に「つまようじを3～4本刺す」というやり方です。白菜の芯につまようじを半分くらいの部分まで差し込むことで、白菜の成長を止めることができる。それによって長持ちにつながるそうです。さらに、長く保存するためには濡（ぬ）らしたキッチンペーパーで包んで、ポリ袋に入れて冷暗所に保存するといいそうです。

とは言っても、たくさん食べられないから、野菜を丸ごと買いづらい…。そんなときにおすすめの方法が、“冷凍”です。農水省は野菜の冷凍保存の方法を紹介しています。（※出典：Let's和ごはんプロジェクト）

＜手順1＞
洗える野菜は流水で洗い、料理しやすい大きさに切ります

＜手順2＞
キッチンペーパーで軽くはさんでたたくようにして、余分な水気をふき取ります

＜手順3＞
冷凍保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて平らにします

＜手順4＞
熱伝導のよい金属トレーにのせて冷凍庫へ入れると手早く凍らせることができ、味や食感、おいしさが保たれます。

冷凍保存期間は3週間が目安です。

■冷凍野菜のおいしい調理法　3つの食材をご紹介