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年末年始の平均予算は「4万5000円」――1万円UPのワケは? 旅行や帰省のみならず…物価高の影響は“お年玉”にも 【#みんなのギモン】

2023年12月27日 8:45
年末年始の平均予算は「4万5000円」――1万円UPのワケは? 旅行や帰省のみならず…物価高の影響は“お年玉”にも 【#みんなのギモン】

年末年始の旅行や帰省などにかける費用について、去年より1万円近く増えるというアンケート結果が発表されました。旅行や帰省、食材、お年玉の総額などに物価高の影響も及んでいます。また、時代とともに変わる正月を令和と昭和時代で比べてみました。

■帰省や国内旅行などの予算の傾向は?

加納美也子・日本テレビ解説委員
「今年の年末年始は、何にいくらぐらい費用をかけるのか、傾向を探りました。まずは街の皆さんに聞いてみました」

40代
「年末は大掃除して、正月はおじいちゃん、おばあちゃんの家に。おすしだけは頼みました。8人前を。3万5000円くらい」

別の40代
「自分たちで食べたいものを用意するので、それで少し(お金)かかる。ローストビーフとか作って」

60代
「私の所に娘と息子が来る。(予算は)おせちだけで3万円くらい。また別にオードブル的なものと、全部で5万円くらい」

加納委員
「皆さんいろいろ考えていらっしゃいましたね。予算について、25日に発表されたアンケート結果があります。調査会社インテージが15~79歳の全国5000人を対象に行いました」

「年末年始の帰省や国内旅行などにかける予算は、一昨年は平均で2万9425円、去年は3万5400円。今年は4万5235円で、去年より1万円近く増えています」

藤井貴彦アナウンサー
「帰省や旅行というと、ホテルを取る方もいらっしゃいます。ホテルは高くなっているんですよ。それだけで去年よりこれぐらい上がってしまうのではないかと思います。具体的にはどうなのでしょうか?」

■「実家への帰省」は2.5ポイント増

加納委員
「どうして大幅に予算が増えたのか、(同じ調査から)理由を見ていきます。年末年始の予定について『旅行や帰省の予定はない』と答えた人は、去年から6.5ポイント減って56.2%でした」

「『旅行に行く』と答えた人は、海外が0.6%から0.7%に、国内(1泊以上)は7.6%から8.3%に、ともに増加しています。去年より2.5ポイント増えて18.5%になったのが、『実家への帰省』です」

「新型コロナウイルスが5類に移行されたことで高齢の家族に久しぶりに会いに行くケースが多いのではないかとみられています。帰省する人の増加が、予算が増えた主な理由とみられています」

徳島えりかアナウンサー
「私もコロナ禍になってから会えていない親戚に会いに行きたいなと思いますが、何せ物価高で、何もかも値段が上がっているので、今までの基準で考えると『え、こんなにかかるの?』と感じてしまいますね」

■物価高や円安の影響はどこに?

加納委員
「そうですよね。(同じ調査で)そういった物価高や円安の影響がどれぐらいあるのか見ていきます。『国内旅行や帰省』に影響があると答えた人は約4割で、『おせち料理の注文や年末年始の食材の費用』は約5割でした。約3割の方は『お年玉の総額』でした」

澁谷善ヘイゼルアナウンサー
「私も小さい時、年末になると、親にこれぐらいもらえて、祖父にこれぐらいもらえるから年明けたらこれ買おうかなと計算をしていましたが、(今の)子どもたちの計算のし直しが必要かもしれないですね」

■お正月今昔…昭和37年の浅草は?

加納委員
「予定が狂うかもしれませんよね。皆さんの子ども時代を思い出していただきたいと思います。昭和と令和、正月の違いについて考えます。自分が子どもの頃と今の正月を比べて、変わったなと思う点はありますか?」

藤井アナウンサー
「昔はコマを回していました。今はみんなゲームをやっていますからね」

徳島アナウンサー
「今の子は、スマートフォンやタブレット端末、パソコンが欲しいそうですが、私たちが欲しかった物より少しお値段が高くなっているのかなと思うので、お年玉が減ると厳しいでしょうね」

加納委員
「そうですよね。昭和の時代の正月がどんなだったか。1962(昭和37)年の東京・浅草の映像ではかなり混雑していて、女性は着物でかなり着飾っています。子どもたちはたこあげをしています」

「今はあげられる場所自体が減っていますが、この時代は団地に囲まれた広場で遊んでいます。皆さんやったことはあるでしょうか、羽子板をしている子どももいました」

藤井アナウンサー
「60年前…。私も生まれていないです」

加納委員
「平成生まれの河出さん、どうですか?」

河出奈都美アナウンサー
「羽子板は学校で、昔遊びとして自分で絵を描いて作るなどはしましたが、家ではあまりやらなかったですね」

■羽子板の経験、10代~40代は3割台

加納委員
「なかなか生活の中にはなかったかもしれないですね。正月に羽子板で遊んだことがあるか、世代ごとの調査もあります」

「ウェザーニュース(2021年12月調べ)によると10代~40代は30%台と少なめです。藤井アナウンサーと同じ50代は6割近い57%、60代以上は7割近い68%の方が、羽子板で遊んだことがあるということです」

藤井アナウンサー
「私は羽子板で遊んだことはなかったですけどね。その頃『キャプテン翼』という漫画があって、道でみんなでサッカーボールを蹴って、家に壁当てしているとうるさいと怒られたくらい、やんちゃに楽しんでいました」

「ゲームをやって暖かい所で過ごすのもいいですが、外に出て行って風邪予防してもらいたいな、年末年始元気に過ごしてもらいたいなと思います」

加納委員
「人との交流が増える正月に、子ども時代の思い出について皆さんで話してみるのもいいかもしれません」

(2023年12月26日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

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