脱プラスチックで注目される紙パック
■コンビニPBとして初 紙パック入りミネラルウオーター
ローソンは、11月30日から紙パック入りのミネラルウオーターを販売しています。コンビニのプライベートブランドで、紙パック入りのミネラルウオーターを販売するのは初めてです。
コンビニの飲料売り場といえば、ガラス扉の冷蔵庫にペットボトルがずらりと並んでいるのが当たり前の光景でしたが、少しずつ変わっていくかもしれません。
今回発売されたミネラルウオーターは、飲み口などを除いて紙素材に切り替えることで、同じ容量のペットボトルと比較して、プラスチックの使用量がおよそ56%削減されるといいます。
さらにこの商品、紙に切り替えたことによるメリットは他にも。アルミ付きの紙容器を使用しているため、長期常温保存が可能になりました。災害時の備えにもなるというわけです。
ローソンは、こうした取り組みを通じ、2030年度に容器のプラスチック使用量を、2017年度と比べて30%削減することを目指しています。
■詰め替え容器が紙パッケージに
無印良品は、紙パッケージを採用したヘアケア用品などの大容量リフィル(詰め替え用)13種を、11月24日、新たに発売しました。
日用品の詰め替えパックは、中身を容器に移してしまうとそのまま使い切りのゴミとなってしまいます。このため、プラスチックを削減できる紙パッケージの採用を決めたといいます。
また、シャンプーやボディーソープなど使用頻度が高いものは従来340ml入りでした。これを600mlの大容量にすることで、詰め替えの頻度を減らし、結果としてゴミ削減につながるとしています。
無印良品を展開する良品計画は、この他にもプラスチック製のレジ袋を完全に廃止して紙のレジ袋に移行したり、ペットボトルの飲料をアルミ缶に切り替えたりと、様々な取り組みを実施しています。良品計画は、「今後もプラスチック使用量の削減に努めてまいります」としています。
SDGsの取り組みに関心が高まる中、環境に配慮した脱プラスチックの取り組みはますます広がりそうです。