“旧ビッグモーター”不正請求の被害者対応会社 民事再生法の適用を申請
中古車販売大手の旧ビッグモーターから保険金の不正請求の被害者対応などを引き継いだ「BALM」は2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表しました。
旧ビッグモーターは保険金の不正請求など不祥事が相次ぎ、今年5月に中古車販売事業を引き継ぐ「WECARS」と、不正請求の被害者対応などを引き継ぐ「BALM」に分割されていました。
発表によりますと、「BALM」はこれまでおよそ半年間、被害者への弁済計画を策定するため、債務の全体像を把握する調査を続けてきたということです。
しかし、現状のままでは債務の全体像の把握が長期化し、「債権者の皆様全体の利益を損ねる結果ともなりかねない」「裁判所及び監督委員の関与の下、公正かつ衡平な形で潜在債務の確定を図り、債権者の皆様への弁済を早期に行うための計画を策定することがもっとも適切であるとの判断に至った」などとして、民事再生法の適用を申請したとしています。
関係者によりますと、負債総額は現時点で、およそ831億円に上る見込みです。
「BALM」は、不正請求による顧客の損害については、「弊社にて実額補償をさせていただく方針に変わりはない」と強調しています。