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「手放しで評価できない」GDPプラス成長

2021年2月15日 14:14
「手放しで評価できない」GDPプラス成長

去年10月から12月の実質GDP(=国内総生産)の成長率は、年率でプラス12.7%と、2期連続のプラス成長となりました。

経済活動に重きを置いた結果、プラス成長となりましたが、素直に評価できないとの見方が広がっています。

内閣府が発表した去年10月から12月のGDP成長率は、物価の変動を除いた「実質」で、前の3か月と比べてプラス3.0%、年率に換算するとプラス12.7%で、2期連続のプラス成長となりました。

GoToキャンペーンで旅行や飲食への支出が増えたことや、中国経済が持ち直し、自動車などの輸出が好調だったことが主な要因です。しかし、専門家は「政府が目先の景気拡大を優先し、緊急事態宣言につながった。今後の経済を考えると手放しで評価できない」と、厳しい見解を示しています。

実際、去年1年間のGDPの伸び率は実質でマイナス4.8%と、11年ぶりの落ち込みとなっています。今後、政府が経済活動と感染抑制のバランスを見誤ることなく判断できるかがカギとなります。