NTT 感染対策“触れた場所可視化”開発
新型コロナの感染対策を目的に、NTTは、どこの場所に人が触ったのか、可視化できる技術を新たに開発しました。
NTTが公開したのは専用の薬品など一切使わずに、「人がどこに触れたのか」を一目で分かる技術です。感染症対策として、人が触れた場所など、こまめに消毒することが求められる中、開発されました。
この技術は、触れた場所が人の体温によりわずかに温かくなったことを特殊なカメラでとらえて、映像を分析します。分析した結果はプロジェクターで瞬時に投影することもでき、具体的にどこに触れたかが見えるようになります。
NTTコミュニケーション科学基礎研究所・岸野泰恵主任研究員
「触った場所をよくみて、そこを集中的に消毒することで効率よく消毒できる」
また、この方法でデータを収集することにより、不特定多数の人が使う公共の場所での感染経路の調査や、予防対策につながるとしています。NTTは今後、実証実験を行い、実用化に向けて検討していくとしています。