“成長戦略”とりまとめ 脱炭素へ企業支援
政府は2日、新たな成長戦略の案をとりまとめました。脱炭素に向けた企業支援や半導体の国内生産拠点を増やすための取り組みなどが盛り込まれています。
新たな成長戦略の案は今後成長が見込まれる、環境問題に取り組むグリーン分野や社会のデジタル化などを中心に15の分野についてまとめられました。
グリーン分野では、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向け、政府が創設した2兆円の基金を活用し、企業の脱炭素化への取り組みを支援することが盛り込まれました。
そのほか、企業などに対し二酸化炭素の排出量に応じて金銭的な負担をしてもらうカーボンプライシングについても、競争力強化や国内外からの投資を呼び込むため、ちゅうちょなく取り組むとしています。
経済安全保障分野ではデジタル社会を支える最先端の半導体について、国内の生産拠点を増やす取り組みを進め確実な供給体制を作りたいとしています。
また、ワクチンについても国内での開発や迅速な生産に向け、環境整備を進めるとしています。政府は成長戦略の案を今月中旬にも閣議決定する方針です。