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スマホ新機種登場も“中古”市場が好調

2021年9月24日 21:09
スマホ新機種登場も“中古”市場が好調

アメリカのIT大手・アップルの新型スマホ「iPhone13」が24日から販売されました。新しいスマホが次々と販売される一方で、いま伸びているのが中古市場だといいます。そこには、コロナ禍ならではの事情がありました。

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東京・千代田区。Apple丸の内に朝からできた長い行列。

店員
「iPhone13なので、13から一緒にカウントダウンをお願いします!」

「13・12・11…3・2・1、オープン!」

24日発売の「iPhone13」。

購入客
「1週間前から予約、すごく待ってたので、やっと手に入って感無量です」

動画を撮影したあとに焦点を変えて、映画のようにできる機能が追加されました。

5Gの普及を背景に携帯各社は容量が大きくても画質が良い動画撮影の機能を強化。

販売価格は各社およそ11万円ですが、楽天モバイルは加入者を増やす狙いで、他社よりも安くしています。

■iPhone13(128Gモデル)
 docomo   11万1672円
 au       11万5020円
 SoftBank 11万5920円
 楽天モバイル    9万8800円

一方、こんな声も…

街の人
「ケータイで映画が撮れるっていうのも、ピンポイントの人しか使わない機能だと思うので」

街の人
「(使いこなせず)宝の持ち腐れみたいな感じに」

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iPhoneが高機能を目指す中、急激に伸びているのが中古市場です。

イオシス・アキバ中央通店 宮田智広副店長
「こちらが人気のiPhoneSE第2世代とiPhone8になりますね」

数世代前の中古のiPhoneが人気だといいます。背景には「コロナ禍」ならではの理由がありました。

イオシス・アキバ中央通店 宮田智広副店長
「マスクを日常的に着けている場合が多いので、そういった意味で指紋認証だったりとか」

顔認証ではマスクを外す手間が掛かり、指紋認証で済む少し前のものが人気だといいます。

さらに「中古スマホ」が人気の理由がもう一つあります。

イオシス・アキバ中央通店 宮田智広副店長
「テレワークなどが増えた影響で、ウェブカメラ用の端末、プライベート用と会社用をわけるというかたちで2台持ちされる方も非常に多くいらっしゃいますね」

2020年度の中古スマホの販売台数は過去最多の185万台になりました。目的に合わせて、機能を絞り、安い中古スマホを求める人も増えているといいます。

一方、中古スマホには個人データ流出などへの不安もあります。

世界中から中古スマホを買い付け、検品・出荷している工場で話を聞きました。

「にこスマ」を運営・Belong 井上大輔社長
「1台1台専用ツールを用いてデータ消去まで実施している」

データが完全に消去されたかなど、25以上の項目に分けて1台ずつ細かくチェック。

中古品を購入する際は、バッテリーの残量や故障時の保証について確認することも重要だといいます。

今後、さらに注目されるのが…

「にこスマ」を運営・Belong 井上大輔社長
「3G回線からの移行も含めたユーザーに対して、中古スマホのことを知ってもらうことが重要」

実は「3G」の回線を使った古い「ガラケー」が来年から順次、使えなくなるのです。

■「3G」回線の“ガラケー”サービス終了
 docomo   来年1月~
 au       来年3月
 SoftBank 2024年1月

3G回線のガラケー利用者
「(携帯会社から)毎日、メールも入るし、電話も入ってくるし。スマホに替えようっていうんですけど、ただもう年齢が年齢ですから」

シニア世代を対象にした調査では、ガラケー使用者の26.4%が、「使えなくなることを知らなかった」と答えています。

ただ、4Gの回線を使ったガラケーは来年以降も引き続き、使えるということです。

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