「服を2度売る時代」へ…アパレル大手が続々参入 自らリユースの動き広がる
いま、アパレル大手が続々とリユースに乗り出していて、服を「2度売る」動きが広がっています。
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東京・下北沢で出会ったのは、古着を買いに来た2人。
──それぞれ値段は?
専門学生(19)
「800円」
会社員(19)
「(古着は)値段がお手頃だなって思ってよく買います」
別の男性は…
大学生(19)
「『レアなものがこんな値段に?』っていう感じのものがあるので、そこが魅力」
新品に比べて“安さが魅力”だという、古着。リユース品販売店でも、物価高などの影響で、割安な古着の売り上げが伸びているといいます。
来店者(埼玉・さいたま市 スーパーセカンドストリート大宮日進店)
「(子ども服は)すぐ小さくなってしまうので、子どもの服だったらリサイクルショップで探してみようかなって」
来店者
「物価も上昇しているので、安い金額でいいものを見つけられたらなって」
高まる古着のニーズ。そんな中、アパレル業界では新たな動きが…
日本テレビ 山下莉紗(東京・新宿区 サンヨーG&B アウトレット落合店)
「きょうからこちらの店舗で販売される洋服、アパレルメーカーが自ら回収したリユース品なんです」
「マッキントッシュ ロンドン」など、ブランド服を販売する三陽商会では、自社ブランドで販売した衣料品を回収し、汚れや破損がないかを見て選別。クリーニングなどを行い、リユース品として再び店舗で販売することを始めたといいます。
数万円するワンピースなど高価な品も、リユース品なら約2000円から9000円と、手の届く価格に。
三陽商会 松尾峰秀 専務執行役員
「限られた地球資源を有効に使うということを考えたときには、物を作らないで販売するというリユース事業が一番適していると」
リユースの動きは、「ユニクロ」でも。
店舗で回収した服を洗濯・検品し、「リユース品」として販売しているといいます。その価格は、新品のほぼ半額。
ユニクロ グローバルマーケティング部 石原裕巳氏
「新作を買いにいらっしゃったんだけど古着の方に目がいって、そっちを買われる方もいらっしゃるので、選択肢を増やしていけているのかなと思います」
アパレルメーカーが続々と参入し、「服を2度売る時代」へ。リユースの動きは広がりをみせています。
※6月22日(土)午前0時5分(金曜深夜)放送 『news zero』より