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地震から1か月も…農業・漁業被害の全容見えず

2024年2月1日 17:40
地震から1か月も…農業・漁業被害の全容見えず

能登半島地震から1か月たちますが、農業、漁業の被害の全容は見えておらず、把握には時間がかかる見込みです。

農林水産省が2月1日午後2時に発表した石川県、富山県、新潟県、福井県の北陸4県の農業への被害は、水田や畑などの農地で423か所、水路やため池など農業用の施設で3219か所にのぼります。

このうち石川県では、農地の亀裂や液状化などの被害が113か所、農業用施設の一部損壊などの被害が1057か所で確認されています。

さらに、道路が寸断されているため奥能登地域の調査が進んでおらず、農水省は、被害の全容把握には時間がかかるとしてます。

また漁業への被害については、石川県の69か所の漁港のうち60か所で地盤の隆起や沈下、液状化などの被害が確認されており、そのうち18か所が陸揚げできない状態だということです。

農水省は今後、地域の漁業関係者の意向も聞きながら、漁港を元に戻す「復旧」をするのか、漁港の新たな活用方法を見いだす「復興」をするのか、それぞれの漁港で方向性を決めていくとしています。