キャンプ用品やギターも “趣味満載”トランクルーム利用客が増加 「思い出の品」保管…まるで“タイムマシン”
コロナ禍をきっかけに、荷物を預ける「トランクルーム」の利用者が増加しています。自宅に入らない荷物を預けるだけではなく、キャンプ用品やギターなど、趣味を充実させる空間としての利用も増えているということです。
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都内にそびえ立つ、マンションのような建物。東京・品川区の「キュラーズ高輪台店」を訪ねると、建物の中には小さな扉がずらりと並んでいました。約500室ある部屋は、すべて荷物を保管することができる「トランクルーム」です。
キュラーズ マーケティング部シニアマネジャー 池田大和さん
「こちらで5畳のサイズになりますね」
広めの部屋からロッカータイプのものまで、これだけの数があるにもかかわらず高い稼働率をマークしています。
キュラーズ 池田大和さん
「おおむね稼働率としては(全店舗平均)90%前後を維持。自宅のスペースを圧迫する物をトランクルームに保管することで、ワークスペースを確保する方が増えている」
利用者増加のきっかけは、コロナ禍。家で快適に過ごすために、荷物を整理し、外に預ける人が増えたといいます。その結果、トランクルーム市場は、15年前と比べて約3倍に拡大しました。(キュラーズ調べ)
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実際、街で聞いてみると…
2年前からトランクルーム利用(40代)
「借りてます。キャンプを始めて家の中にキャンプギアが溢(あふ)れかえってきた。家に置くと邪魔者扱いされるような物を全部置いてる感じ」
3年前からトランクルーム利用(50代)
「(子供の)図工の作品。買い替えた古いテレビとかスキー用具。すぐには使わない“思い出の品”をしまってあります。タイムマシンになってます」
20年も前から、トランクルームを使っているという“大ベテラン”が、「キュラーズ横浜関内店」に預けていたのは…
――人形とか?
20年前からトランクルーム利用 会社員(60代)
「娘のひな人形をそのまま。娘の写真とかアルバム、そういうのが多いですね」
捨てるに捨てられない思い出の品がぎっしり。この日はスーツケースを取りにきたといいますが、その目的は?
20年前からトランクルーム利用 会社員(60代)
「ワールドカップのラグビーを、日本対イングランド戦(を見に行く)」
先週開幕した「ラグビーワールドカップ」を観戦するために、フランスへ行くといいます。
別の男性は…
――これ何ですか?
経営者(70代)
「エレキギターですね」
趣味で集めている年代物のギター約40本! 家にも同じ数だけあるそうで、収拾がつかず、ここに保管しているそうです。
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自宅の外にある“第2のクローゼット”感覚で使えるトランクルーム。足を運ばずに、自宅から使えるサービスもあります。
寺田倉庫minikura 事業責任者 浅見開さん
「宅配便でお送りいただくと、我々の倉庫でお預かりさせていただくサービス」
宅配便を使い、1箱単位で預けることができます。(月額275円~ ※プランにより異なる)さらに、1番の特徴は、箱の中身を1つ1つ撮影してくれるので、何を入れたか忘れる心配がないということです。(MONOプランの場合は1箱あたり30点まで)
寺田倉庫minikura 事業責任者 浅見開さん
「我々が1点1点撮影。スマホ上で見ると何を預けたか忘れることなく確認できる」
荷物が必要になったら、特定のアイテムを指定して送ってもらうこともできます。(送料は別料金)
季節ものの服や、趣味のアイテムを預ける人が多いということです。