「佐川急便」宅配便料金を4月から最大11%値上げへ
佐川急便は宅配便の料金を4月から平均で8%引き上げます。人手不足が続く中、ドライバーらの賃上げなどがねらいです。
佐川急便は4月1日から宅配便やクール便の基本料金を7%から11%、値上げします。たとえば、箱の縦・横・高さ3辺の合計が60センチ以内の荷物を関東から関西に運んだ場合、現在の880円が970円に値上がりします。
料金の引き上げは5年半ぶりで、背景にはトラックの燃料費の上昇の他、慢性的なドライバー不足があります。値上げで増える利益を協力会社を含めた従業員の賃上げなどにあてるねらいです。
一方、佐川急便は先月、公正取引委員会から“下請け企業などとの間でコストの上昇分を取引価格に反映する協議が不十分”と指摘を受けていて、佐川は現在、およそ7000の協力会社に対し、2月20日をメドに協議の場を設ける段取りを進めています。