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長い距離は電車代“値下げ”へ 観光客の増加や「沿線の活性化」狙い 人口増加への期待も

2023年1月18日 21:33
長い距離は電車代“値下げ”へ 観光客の増加や「沿線の活性化」狙い 人口増加への期待も

食料品など値上げが相次ぐ中、電車代の値下げを発表した鉄道会社があります。そこには、観光客の増加や「沿線の活性化」などの狙いが。さらに、運賃値下げにより、“人口増加にも拍車がかかる”と期待を寄せる自治体もあります。

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普段、生活の足として欠かせない電車。“京急”の名前でおなじみの「京浜急行電鉄」は、今年10月から運賃を変更すると発表しました。

京浜急行電鉄 広報担当・翁川浩平さん
「品川駅を起点として41キロから先の三浦半島にかけ、値下げを申請しております」

短い距離は値上げする一方で、長い距離を乗る場合は値下げになるといいます。例えば、東京・品川駅から乗車した場合、神奈川・横浜市にある金沢文庫駅までは10円から40円の値上げに。一方、金沢八景駅以降、終点の三崎口駅までは値下げとなり、今より最大210円安くなるといいます。(品川駅~三崎口駅 950円→740円 今年10月~)

京浜急行電鉄 広報担当・翁川浩平さん
「三浦半島の需要創出と、沿線の活性化を目的としていますので」

海のレジャーやマグロで有名な三浦半島への観光客を増やし、“沿線を活性化したい”ということです。

横須賀市の観光地に店を構えるハンバーガー店、TSUNAMIの飯田茂代表は「たくさんの方が足を運んでいただければ、活性化になりますしね」と話していました。横須賀名物の「ネイビーバーガー」を多くの人に味わってもらいたいということです。(ジョージワシントンバーガー 2178円)

京浜急行電鉄によると、将来的には三浦半島への移住促進につながればということです。

    ◇

一方、去年、値下げに踏み切ったのが、東京・京成高砂駅と千葉・印旛日本医大駅を結ぶ「北総鉄道」です。最大で100円安くなりました。(千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅 580円→480円 ※切符運賃)

北総鉄道が開業したのは、今から44年前の1979年です。千葉・印西市などにまたがる「千葉ニュータウン」の開発に合わせ、都内への通勤・通学客が増えるのを見込み営業をスタートしました。

しかし、開業当初から聞かれたのが、利用者からの「電車代が高すぎる」との声です。

北総鉄道の利用者
「(通学の)定期代が3か月で10万円」
「やっぱり運賃がすごく高いというのが」

今から14年ほど前、当時の千葉県知事だった森田健作氏も次のように述べていました。

千葉県・森田健作知事(当時・2009年)
「北総鉄道は京成とかJRとかに比べて、倍の値段なんですね」

――値下げの時期は?

千葉県・森田健作知事(当時)
「だから焦っているんですよ、僕も!」

県のトップも焦るほど値下げが課題だったといいます。

それから長い時を経て、去年10月、開業以来初めての自主的な値下げとなりました。特に大幅値下げとなったのが「通学定期」で、印西牧の原駅と京成高砂駅間の6か月定期は8万950円から2万6950円に値下げと、なんと5万4000円安くなりました。

定期代が半額になった学生(10代)
「めちゃめちゃありがたいです。定期代が半分くらい浮いて、好きなものを買うことができる」

長年、鉄道会社と値下げ交渉をしていた印西市も、人口増加にも拍車がかかると期待を寄せているということです。

千葉・印西市役所 企画財政部 本多弘明課長
「念願かなったということで、印西市に関しては人口が増えているということで、北総線の運賃値下げも一助になっているのでは」