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“コメの品薄”いつまで? 台風接近…急ピッチで稲刈り “備蓄需要”でパックご飯も売り上げ増

2024年8月28日 20:09
“コメの品薄”いつまで? 台風接近…急ピッチで稲刈り “備蓄需要”でパックご飯も売り上げ増

各地でお米の品薄の状態が続いています。スーパーでは備蓄の需要で「パックご飯」も品薄になるなど、影響が広がっています。

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ランチ時、おなかをすかせた人でにぎわう都内の洋食店。看板メニューは「サイコロステーキ」。サラリーマンたちの胃袋を満たします。

なんといってもうれしいのが…

会社員(50代)
「(ご飯は)普通盛りであとはおかわりいただく。(おかわり無料は)やっぱり魅力」

ご飯の大盛りやおかわりが無料なこと。物価高の荒波に負けず、30年以上もの間、無料を貫いてきました。

しかし…

バンボリーナ オーナーシェフ 山田理さん
「値段がね、だいぶじりじり堪えている」

お米の仕入れ値は去年より約15%高騰。いいお米の確保のため、産地を変えながら乗り切っているということです。

バンボリーナ オーナーシェフ 山田理さん
「(おかわり無料)変えませんね、お客さん裏切ることになるから。なんとかなりますよ」

去年の猛暑による不作やインバウンド需要の回復などで1か月以上も続いている米不足。

埼玉県のスーパーでは28日、特売のお米が陳列されていましたが…

スーパーマルサン 齋藤元宏常務
「日を追うごとに入荷は悪くなっています。一時期の半分ぐらい」

入荷数が安定せず、欠かせない購入制限。仕入れ値が上がったことで販売価格も通常より1000円近く上がっているということです。

米10キロ購入
「前まで3000円台だった、3000円後半で、今見たら5000円台、高いなって」

米5キロ購入
「めっちゃ高いです、かなり高い。5キロの値段じゃない」

深刻な食卓への影響。ただ、どれだけ高くても背に腹は代えられず、28日の販売分は開店わずか1時間あまりで売り切れとなりました。

こうした中、じわり売れているというのが…

パックご飯を購入
「できあいのお米、『パックごはん』を買いました」

「パックご飯」。メーカーによると、温めるだけで食べることができる手軽さや災害時の備えに活用できることなどから、近年、売れ行きを伸ばしているといいます。

お米不足の今、さらに需要が高まっているようで、取材したスーパーでは通常の3割増しの売れ行きになっているといいます。ただ、こちらも…

スーパーマルサン 齋藤元宏常務
「お米と同じ状況で入るめどがたっていないので、今あるものが売り切れるとしばらく空になってしまう」

“米不足”はいつ解消されるのか。農林水産省は、今月から来月にかけて新米の流通量が増えることで米の品薄は順次解消していくとの見通しを示しています。

その“救世主”たる新米。千葉市にある米農家を訪れると、稲刈り機を通常の1台から2台に増やし収穫作業を進めていました。

石橋農園 佐々木貴史さん
「1日の収穫量を増やしてがんばるしかないかな」

倉庫の中には…

石橋農園 佐々木貴史さん
「これは今年の新米です」

例年よりも2週間以上早め、来週から新米の販売を始めたいということです。

また、収穫を急ぐわけは米不足以外にも…

石橋農園 佐々木貴史さん
「台風情報と雨雲レーダーをよく見て、前回の台風は川が氾濫して田んぼが池みたいになっちゃった」

列島に迫る過去最強クラスの台風10号。去年の台風の時には近くの川が氾濫するなどして収穫がままならない状態になったといいます。そうした事態を避けるため、台風が来る前に作業を進めるということです。

石橋農園 佐々木貴史さん
「今年は豊作、安心していいと思う。米農家だからおいしいお米を食べる人に届けたい」

深刻な事態となっている“日本の主食”お米。農林水産省は落ち着いた購買行動を呼びかけています。

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