専門家「原油・ガス・穀物価格↑」さまざまな業界に影響波及
ロシア侵攻による日本経済への影響を専門家に聞きました。
ニッセイ基礎研究所の上野剛志氏(上席エコノミスト)は「ロシアのシェアが高い原油、ガス、穀物の価格が上がってきて、さまざまな業界に波及する。ビジネスが成り立たなくなるところも出てくる可能性もある」との見方を示しました。
「農作物は小麦もとうもろこしも家畜の飼料にも使われていて、ウクライナ情勢を受けて、すでに国内での価格が上がってきている。ロシアをめぐる緊張関係が長引けば、牛肉など食肉の値上がりにまで影響する可能性もある」としています。
また、ロシアは自動車に使うパラジウムやアルミの供給シェアが高いことから、日本の主力産業である自動車の生産にも悪影響が及ぶ懸念があるとみています。裾野の広い自動車業界が影響を受けると、日本経済全体にマイナスとなるとしています。