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飛んで!高速で!ロボットで! 県境をまたいでイチゴを運ぶ大実験 高騰する輸送費の課題解決を目指して

2024年12月17日 4:53
飛んで!高速で!ロボットで! 県境をまたいでイチゴを運ぶ大実験 高騰する輸送費の課題解決を目指して
新たな配送システムで運ばれたイチゴ
イチゴをドローンや高速バス、配送ロボットで運ぶ大実験が、岐阜県と愛知県の県境をまたいで実施されました。岐阜県ではドローン、愛知県では配送ロボット、両県をつないだのが高速バス。高騰する輸送費という課題解決を目指して、それぞれの配送手段が大活躍しました。

1番手『ドローン』は、岐阜県内の輸送を担う


岐阜県可児市の農園「中電ウイングファーム」で収穫しているのは、クリスマスシーズンに欠かせないイチゴ。



保冷ボックスに詰め込まれたイチゴが向かった先は、普段乗せられて運ばれているトラック・・・ではなくドローン!

実は、ちょっと特殊な方法でイチゴを販売店舗まで運ぶ実証実験が行われていました。


中電ウイング・近藤貴博さん:
「物流コストが2024年問題以降、2~3割高騰しています。そこの課題に向き合いたいというところで、新たな配送の仕組みを考えました」

燃料費や人件費の上昇で、年々輸送費が高騰しています。
このままではイチゴの価格にも影響が出てしまう、と危機感を抱いたといいます。


愛知県・岐阜県などと合同でコスト削減を目指し、複数の方法を試すことに。

今回の実験は、きちんと運べるか、課題はどこか見極めようというものです。


ドローンは法律上、民家の上を飛べない・・・。ということで今回は、付近を流れる川の上空を飛行するルートを選びました。

バランスを崩さないよう、ドローンは水平に飛び立っていきます。

2番手『高速バス』は、愛知県と岐阜県をつなぐ


約20分後、たどり着いた場所は岐阜県可児市の駐車場。

ドローンによって慎重に運ばれたイチゴは、関係者の手により高速バスの貨物用の荷台に乗せられました。
これなら、輸送するのに人手はかかりません。

ただ、イチゴは荷台にそのまま置かれてしまいましたが、衝撃は大丈夫なのでしょうか。


バスに乗せられたイチゴは、およそ1時間20分で名古屋・栄に到着。

販売店舗までは、残り500メートルです。

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最後の配送を担うのは『自動配送ロボット』
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