ローソンが上場検討…高級スーパー「成城石井」成長の要因は?
コンビニ大手のローソンが検討している高級スーパー「成城石井」の上場。成城石井の成長の要因はなんなのでしょうか?
成城石井は首都圏を中心に約200店舗を展開していて、自社の工場で職人が手作りする総菜やスイーツが人気です。新型コロナによる巣ごもり需要で業績を伸ばし、昨年度の営業総収入は前年比5.4%増の1086億円で、2014年にローソンの子会社になった当時の約2倍にまで成長しています。
成長の要因について関係者は、ローソン傘下に入っても、創業当時からの独自の仕入れルートやメーカーと共同開発したオリジナル商品などひと味違う品ぞろえを維持していることが強みの一つとなっているといいます。
また、コロナ禍で外食ができない中、「ちょっと良いものを食べたい」という需要にマッチしたとしています。
コロナ禍でコンビニがオフィス街を中心にランチ需要が減少し、売り上げが伸び悩む一方、成城石井の既存店の売上高はコロナ前の2019年は前年比102.9%、コロナ禍の2020年は106.6%の伸びとなっています。店舗数もコロナ禍の2年間で直営店だけで15店舗増加しました。
成城石井の総菜などはすべて自社工場で製造しているため、出店エリアが限られていましたが、今年度は新工場を稼働させ、出店エリアの拡大をはかるといいます。
ローソンは成城石井の上場で得られる資金をコンビニ事業への投資などにあてるものとみられます。