政府 二酸化炭素の排出に金銭的負担「カーボンプライシング」議論始まる
政府は、二酸化炭素の排出に金銭的負担を求める「カーボンプライシング」の議論を開始しました。
岸田首相「次回GX会議において、成長志向型カーボンプライシングの具体的な制度案を提示してもらいたい」
脱炭素社会に向けた戦略を話し合う「GX実行会議」で示されたのは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出に価格を付けて、金銭的負担を求めることで削減を促す「カーボンプライシング」の基本構想案です。
経済への悪影響を考慮して、はじめは負担額を低く抑え、段階的に引き上げるとしています。
また、カーボンプライシングで将来得られる財源を裏付けとして「GX経済移行債(仮)」を発行し脱炭素分野への先行投資を支援するとしていて、年内に具体的な制度案が示される見通しです。
政府は今後10年間で官民合わせて150兆円を超える脱炭素分野への投資が必要と試算していて、「GX経済移行債(仮)」では、20兆円規模を調達する方針を示しています。