損保ジャパンにビッグモーター向け“損害査定簡略化チーム” 金融庁は詳しい報告求める
ビッグモーターによる保険金不正請求問題で、損保ジャパンがビッグモーター向けに損害査定を簡略化するチームを立ち上げていたことがわかりました。金融庁は、この点についても詳しく報告を求めています。
関係者によりますと、損保ジャパンは損害を査定する際、査定先への信用度が「一定のレベルに達している」と判断した場合、現地に行かず、見積書と写真だけで判断する「簡易査定」で対応していました。
その上で、2019年には、ビッグモーター向けに、この「簡易査定」を行う十数人のチームを本社に立ち上げていたことが新たにわかりました。
損保ジャパンは、2011年以降にのべ37人をビッグモーターに出向させていて、親密な関係にあったとみられています。
金融庁は先月31日にビッグモーターや損保ジャパンなどに報告徴求命令を出していますが、この「簡易査定」についても、損保ジャパンに詳しく報告を求めています。