損保ジャパン「不正の指示は確認できず」と金融庁に報告 ビッグモーターの保険金不正請求問題で
ビッグモーターの保険金不正請求問題で、損害保険ジャパンが去年、金融庁に対し「不正の指示は確認できなかった」と報告していたことがわかりました。
この問題を巡っては去年6月、ビッグモーターが「工場長から不正の指示があった」とする従業員の回答を「指示はなかった」と書き換えて、損保会社に報告していたことがわかっています。
その後の関係者への取材で、損保ジャパンが、この「指示はなかった」と書き換えられていた調査結果を受け、ビッグモーターとの取引再開を金融庁に報告していたことが新たにわかりました。
損保会社3社は、不正請求の通報を受けて調査を要請した時期に、ビッグモーターへの客の紹介を中止していましたが、損保ジャパンは不正の指示は確認できなかったとして、客の紹介を再開していました。これについて、損保ジャパンは「調査中」だと回答しています。
損保ジャパンは26日、外部の弁護士による調査委員会を設置。ビッグモーターに出向経験のある社員を含めて、調査を進めていくとみられます。