少子化対策…新しいビジネスの柱を ランドセルメーカーの挑戦 “車掌バッグ”が話題 福島県
小学生の学びに欠かせないアイテム「ランドセル」の話題。年々出生数は減るなど、製造メーカーも新たなビジネス展開を始めていて、その挑戦を取材しました。
向かったのは、会津若松市の「羅羅屋」。「ララちゃんランドセル」のブランドでも知られるランドセルメーカーです。その「羅羅屋」が手がけた、ある商品が注目されているんです。
■株式会社羅羅屋 小池由子さん
「会津鉄道からの依頼で作りました、こちらが車掌バッグ」
それが…地元を走る会津鉄道と共同で開発した「車掌バッグ」です。
会津鉄道のロゴがあしらわれ、可愛らしいフォルムが特徴です。実際に車掌さんたちも使っていて、一般の人にも手に取ってもらおうとウェブサイトでも販売されています。それが、鉄道ファンなどの間で人気なんだそう。
■株式会社羅羅屋 小池由子さん
「(販売数は)トータルで、200弱(個)ぐらいになっている」
デザインだけではなく、使い心地も良く、社員も大切にしていると言います。
「地元企業と協力して新たなモノを作りたい」そんな思いから開発したと言いますが、実は、別の狙いもあったんです。
それが、少子化対策です。出生数が年々減る中で、ランドセルメーカーとしてこの先を見通した時に、やはり、新しいビジネスの柱が必要ではないか。そう考えたといいます。
ランドセルは一つ一つ、職人が丁寧に作り上げています。この技術を生かして、新たな価値をつくろうと挑戦したのがこの車掌バッグだったのです。
■株式会社羅羅屋 小池由子さん
「ランドセルの技術をランドセルだけではなく他のものに役立てたらいいなと。その先に、今後、少子化問題が出てくるとは思うので」
羅羅屋では、会津鉄道のほか、長崎の鉄道会社にも車掌バッグを提供しているということで、ランドセル文化を大切にしながら、新たなモノづくりにも力を入れていきます。
■株式会社羅羅屋 小池由子さん
「今後もどんどん新しいものを作って、日本全国ないし世界にも広められるようにしていきたいと思っている」