【解説】物価高は続く? 円安でさらに加速も…“利上げ”踏み切れない日本の現実
さまざまなモノの値段が上がり続ける中、来月もまた値上がりするモノがあります。そして、さらなる値上げも懸念されています。
「食品値上げ“年内最多”」
「アメリカの決定 日本に影響」
「物価高はまだ続く?」
以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。
帝国データバンクによると、2022年に値上げした食品の品目は8月、初めて2000を超え、9月には2424品目となっていました。
9月は、2424品目が値上げされました。ところが、10月は年内最多となる6532品目の値上げが予定されています。値上げの“波”というより、とんでもない“壁”が待っている状況です。ちなみに、値上げされたすべての品目の平均値上げ率は、14%ということです。
では、10月から、具体的に何が値上がりするのでしょうか。例えば、マヨネーズやハム・ソーセージ、チーズ、ジュース・お茶、回転ずし、ビール、家電など、食べ物だけでなく、私たちの生活に身近なものが次々と値上げされる予定です。
税抜き1皿100円の「100円ずし」が魅力だった回転ずしチェーンでは、「スシロー」は、マグロやサーモンなどを税込み110円から、120円に値上げする予定です。(一部店舗を除く)「くら寿司」は、マグロやサーモンなど約50品目を税込み110円から115円に値上げする予定です。(※一部店舗を除く)
ファミリーレストラン「ガスト」は22日、都市部の店舗では、原料の見直しなどをした上で、看板商品「チーズINハンバーグ」は769円から824円、「日替わりランチ(スープバー付き)」は604円から699円に、それぞれ値上げすると発表しました。(※一部店舗を除く)ガストによると、商品全体の平均では、約5.6%値上げするということです。
さらに、ペットボトルのジュースやお茶も値上げされる予定です。「コカ・コーラ」の500㎖、「サントリー緑茶 伊右衛門」の525㎖、「キリン 午後の紅茶 ストレートティー」500㎖は、すべて20円値上げされる予定です。