フジ日枝氏が退任で“新体制”へ “異例”在任期間は40年以上 フジサンケイG代表も辞任意向
フジテレビと親会社は、27日の取締役会で経営陣の刷新を発表しました。人事で焦点の一つとなっていた日枝取締役相談役についてはフジテレビと親会社、双方の退任が決定しました。
今年1月。
司会
「6時間近くなってきたので一旦休憩を挟もうかと思うんですが…」
10時間を超えた、フジテレビの“やり直し会見”。あれから2か月─。
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フジ・メディア・HD 金光修社長(27日午後5時ごろ)
「新たなフジ・メディア・HD、およびフジテレビへの第一歩を踏み出したと思っている」
再生へ、新たな経営体制が発表されました。
フジテレビ 清水賢治社長
「(フジテレビの)取締役の総数ですが、10名と半分以下となります。女性取締役の比率も10人中3名、3割ということになる」
フジテレビも親会社もそれぞれ取締役数を10人ほどに。多様性の観点から女性取締役の比率も3割以上にしたと発表しました。
フジ・メディア・HD 金光修社長
「今起こっていること、我々が置かれている立場を考えた時に、信頼回復を目指すことで、できる限りのことを早急にやった方がいいという判断」
スポンサーの信頼回復も、まだ道半ば。注目されていたのは…。
フジ・メディア・HD 金光修社長
「日枝相談役は割と早い段階から経営の刷新の方向には賛成しているし『任せる』と言っていた」
フジテレビ 日枝会長(2005年当時)
「株主、従業員、顧客、視聴者のために僕は戦わないといけない」
50歳で社長、63歳で会長、2017年からは取締役相談役に就任。実に40年以上にわたり、フジテレビの経営に関与し続けている“重鎮”日枝久氏。
主な役職としては、フジサンケイグループの代表をはじめ、テレビ局の取締役、空港の取締役、美術館の館長や交響楽団の役員なども務めています。数ある日枝氏の肩書の中で焦点となったのが、フジ・メディア・ホールディングスと、フジテレビの取締役相談役について。27日の取締役会で、それぞれ退任を決定しました。