「1円でも安いところを…」物価高でも手作りと安さにこだわる弁当店 地域に愛される魅力
物価高のご時世には嬉しい、福島市にある小さな、お弁当店の話題です。
材料費などが高騰する中、手作りと安さにこだわり続け、地域に愛される魅力を取材しました。
私たちの家計を直撃する、止まらない「物価高」。
野菜や肉…本当にいろいろなものが値上がりしている影響で、ワンコイン=500円でランチというのも難しいご時世になってしまいました。
こうした中、ワンコインで、しかも、お釣りがくるという格安の弁当店が福島市にあります。
福島市の「みどりや」は、こじんまりとした昔ながらの店ですが、昼どきともなれば、多くの人でにぎわいます。
■男性は
「ご飯をその場でよそってくれるので温かい、一番いい」
人気の秘密は、やはり、そのお値段で、こちらのお店の弁当は、ハンバーグや焼肉、からあげに中華とバリエーション豊富でどれも350円なんです。
天ぷらのお惣菜は、なんと100円です。
■みどりや 大波雄二さん
「なるべく安く済ませることができれば他にもお金が回せたりとかね」
厨房をのぞいてみると…スタッフ7人が手際よく弁当の具材を盛り付けています。
店のこだわりは、ご主人自ら腕をふるう、この「手作り」。
朝は、午前4時くらいから作業を始め、この日はお弁当だけで300食分を作りました。
スタッフを7人抱える中で、この「安さ」は、どのようにして店を切り盛りしているのか?
■みどりや 大波雄二さん
「原材料は1円でも安いところを探して対応しているようにしている」
少しでも弁当の価格を抑えようと、店では調味料は手作りにしたり、顔なじみの仕入れ先から安く購入したりして、「格安弁当」を維持しているといいます。
■みどりや 大波雄二さん
「2年ぐらい前は300円だった。ところが円安で、材料費はほとんど上がっている」
過去には苦渋の値上げをしたこともありましたが、それでも、350円は魅力的な価格です。
店では、官公庁や事業所など、およそ20か所に配達もしていて、お昼時の働く人のお腹を満たしています。
■みどりや 大波雄二さん
「地域に密着してお客様に安心して喜んで買いに来ていただけて「お昼これで満足した」って思っていただければ、うちとしてはうれしい」
町の小さな弁当店が、地域の人のお財布も支えています。