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鉄道事業の苦境続き経常損益は赤字 富山地鉄の決算 

2024年5月28日 20:39
鉄道事業の苦境続き経常損益は赤字 富山地鉄の決算 

富山地方鉄道は28日、今年3月期の決算を発表しました。燃料費高騰などの影響を受け、経常損益は5年連続で赤字となりました。

富山地方鉄道の決算は、売り上げにあたる営業収益が58億8000万円あまりとなり、前の年を上回りました。

観光需要の回復で、鉄道やバスの輸送人員はコロナ禍前に及ばないものの前年を上回りました。

一方、燃料費の高騰や資材購入費の経費負担が増えたことなどから、鉄道事業を中心に輸送事業で10億円余りの営業損失をだし、経常損益は10億2400万円あまりの赤字となりました。

当期純利益は、バスの営業所として利用していた土地の売却益などを計上し、1億8600万円あまりの黒字でした。

富山地方鉄道は、コロナ禍以降、鉄道事業で毎年数億円の赤字を計上していて、富山市など沿線7つの市町村と今後の運営形態について協議を進めています。

会見で中田邦彦社長は「若干サービス水準が落ちてもいいから維持してくれとおっしゃるのか、今のサービス水準は維持して全区間維持してくれというのであれば、どういう形になるかは分かりませんけれども、最終的には費用負担という形でのお願いをする形になると思います」と述べました。

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