“JR松山駅前に新アリーナ整備を”経済団体が要請へ 中村知事「議論するきっかけに」バスケ新基準にも適合か
再開発計画が進むJR松山駅周辺に動きです。
愛媛経済同友会は、JR松山駅と近接する車両基地跡地(市が取得予定)に、新たなアリーナの建設を松山市に求める要望書をまとめたことが分かりました。早ければ来週にも市に要望書を手渡す方針です。
要望では、アリーナの規模は5000席程度で、プロバスケットボールの新リーグ「Bプレミア」の参入基準に適合する施設を求める見通しです。
現在、県内のプロバスケットボールチーム「愛媛オレンジバイキングス」が本拠地として主に使用する松山市総合コミュニティセンターは、この新たな基準を客席規模などの点で満たしていませんでした。
松山市の野志市長は去年11月の臨時会見で、市が取得予定のこの土地について、文化や芸術を中心とした「松山情報文化交流拠点を基本理念とし、ホールや広場を核とした施設整備を目指す」としていました。
今回の要望では、「文化」的な催しを念頭においたホールではなく、さらに収容人数や用途を拡大させた「スポーツ」での活用も見込んだ多目的なアリーナを求めるとみられます。
中村知事は25日の定例会見でこれらの動きについて問われ、「市で議論することで、私が言うべきことではない」としつつ、「鉄道の高架事業は今年度中に完成するが、周辺の整備計画が白紙に近いのでスピード感は懸念している。(すでに市が示した案は)ベンチを置く、植栽をする、広場をつくる以上でも以下でもなく、“集客”という観点が出てこなかった。(今回の要望は)議論するきっかけになったんじゃないか」と答えていました。
JR松山駅をめぐっては今年秋にも高架事業が完了する見込みで、周辺の再開発の動きも注目されています。