JR四国は、鉄道以外の分野での新たな収入源として、キングサーモンの「陸上養殖」に取り組むことを発表しました。

　JR四国が8月から取り組むのは、陸上に設置した水槽でキングサーモンを飼育する「陸上養殖」です。養殖には熊本県の企業が協力し、この会社の敷地内に直径およそ5メートル、深さおよそ1.5メートルの水槽を6基設置。水質や水温の管理など養殖のノウハウを学びながら、年間で6トンから8トンほどの出荷を見込んでいます。

　現在、JR四国の鉄道収入は、コロナ禍前の9割ほどに留まっています。このため、鉄道以外の部門での収益の拡大を目指していて、水産業の分野に参入するのは初めてだということです。JR四国はキングサーモンのブランド化を目指し、今年度中に四国内にも養殖の拠点を整備したい考えで、2030年頃までに1億円以上の売上高を目指すとしています。