20年ぶりとなる新しい紙幣の発行が7月3日から始まりました。さっそく新紙幣を受け取った人たちはどんな使い方をしたのでしょうか。

ついに、実物に触れられます。午前9時に開店した第四北越銀行本店です。皆さんのお目当ては…新紙幣です。

20年ぶりにデザインが変更された新紙幣には、1万円札に渋沢栄一、5千円札に津田梅子、千円札は北里柴三郎が描かれています。

日本銀行新潟支店では午前8時から金融機関の担当者が新紙幣を受け取りに来ました。

〈日本銀行新潟支店　小森谷 紀明 発券課長〉
「現金に対する需要がある限りは責任を持って現金の供給を続けていきたい」

第四北越銀行では7月3日だけで224万枚、計120億円分の新紙幣を用意したということです。

さっそく記者も…

（リポート）
「非常にデザインもホログラムの技術がとても魅力的でわくわくしています」

〈受け取った人〉
「ちょうどお祝いのお金をお包みする予定があるものですから差し上げた方に喜ばれるかと思って」

新紙幣を求めこちらにも長い列が…

〈交換した人〉
「きのうの夜7時から（並んだ）」
Q）きのうから？
「うれしいですよね」

「きょうの夜、全部使います。縁起物ですからね、替えたやつはすぐ使わないと」
Q）どんなお酒になります？
「いいお酒でしょうね」

こちらの男性はあるサプライズを考えていました。

「1000円札が10枚。新しいものみんな好きですから、いいと思いますよ」
Q）お店何かやられている？
「レストラン」

発行初日。

まだまだ行きわたっていない“貴重な新紙幣”を訪れた客に見てもらおうというのです。

店に着くと折り目がつかないようファイルで大切に保管します。

〈ドクター可児　広瀬章オーナー〉
「（お客さんの反応が）楽しみですよね。みんな“えっ”という驚きの方がいいですよね」

そして待ちに待ったお客さんが…

「これ（数字）がすごいよね、インパクトあるよね」
「外国のお金みたいね」

〈店員〉
「あっち向いたりこっち向いたり。こういう首振り人形みたいに。（ホログラム）見えたよ」

喜ぶ客を前にオーナーは…

〈ドクター可児　広瀬章オーナー〉
「お釣りで出すとすぐなくなっちゃうから千円だったら交換してあげる」

旧紙幣と交換するというのです。

〈お客さん〉
「千円札なかったかな？1枚ありました！」
〈オーナー〉
「これ千円、どうぞ」

〈受け取ったお客さん〉
「びっくりしました“シンサツ” 行って来られたと聞いていてどこの病院行かれたのかと…」

新札と病院の「診察」と勘違いしていたというのです。それでも…

〈お客さん〉
「いつ流通するのかなと思っていたのでこんなことでも見られてよかったです。マスターのミーハーさのおかげで」

新紙幣は笑顔も届けていました。

〈ドクター可児　広瀬章オーナー〉
「みなさん、こうやって笑顔になってそれが仕事の活力になればとてもいいことですよね。このまま景気が良くなれば。この紙幣によって渋沢さんの力を借りて」

新紙幣の運用が始まっても従来の紙幣を交換する必要はなく今まで通り使うことができます。

日本銀行は誤った情報や詐欺に注意するよう呼びかけています。