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商業地の地価 34年ぶり上昇の背景は?「ニシタチ」に客足が戻り、再開発が進み、マンション建設ラッシュも続く宮崎市について不動産鑑定士に聞いた【上位10地点の地価情報あり】

2025年4月1日 8:00

黒木総合鑑定 黒木勇人社長:
コロナ以前の状態と変わらないくらいの人の出があるようになった。商業地に対する不動産投資意欲が以前の状態に戻り、ぐっと高まった。直近2〜3年停滞していたものが完全に元に戻った状態というのが地価上昇の一番大きい要因。

特に宮崎市における不動産投資の中でも顕著なのが…

続くマンションの建設ラッシュ

宮崎市の中心市街地では、県内最高層、20階建てのタワーマンションが建設されるなど、マンションの建設ラッシュが続いている。

黒木総合鑑定のまとめによると、宮崎市では2020年以降、19棟の新築分譲マンションが建設されており、今後も少なくとも6棟が建設されることが分かっている。

このうち21棟は、宮崎駅から半径1キロ圏内に集中。このエリアには、4月に複合商業施設の「HAROW」がグランドオープンするなど再開発も盛んだ。

黒木総合鑑定 黒木勇人社長:
年齢層の高い方が人口比率の中で増えていく中で、車の運転の問題などがあり、便がいいところに住みたいというニーズの高まりがある。

実は県外の購入者が多い新築マンション

また、タワーマンションの販売担当者によると、宮崎市で販売したマンションは、空港までの利便性や、マリンスポーツやゴルフなどを楽しめるリゾート地としての需要が高いことなどから、他県のマンションに比べて県外の購入者が多いという特徴があるという。

黒木総合鑑定 黒木勇人社長:
地価が上昇しているところに不動産投資が来ているというよりは、需要が出てきたから不動産の価格が上がり始めている。宮崎県全体を見た時に、この5〜10年の中で比べれば、地価は機運的には盛り上がりを迎え、良い回復期を迎えている。

景気を表す1つの指標となる「地価」。コロナ禍からの回復や中心市街地の再開発の影響が商業地の地価に反映され始めたことが、今回の調査結果からは読み解ける。

住宅地、商業地の上位10地点は画像の通り。

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