その名も「DEAR DEER」富士山麓に食肉加工施設オープン 駆除シカをジビエに活用 山梨県
富士山麓で駆除されたシカをジビエとして有効活用する食肉加工施設が17日、富士吉田市の道の駅「ふじよしだ」隣接エリアにオープンしました。
オープンしたのは富士山ジビエセンター「DEARDEER(ディアディア)」です。
シカなどの解体から食肉製品への最終加工まで一貫して行うことができ、地産地消やジビエの文化を学ぶことができる学習施設としての活用も期待されています。
富士北麓では増えすぎたシカの食害が深刻で富士吉田市も対応に苦慮してきましたが、市内に加工施設がなかったことから、これまで駆除したシカは埋設処分するしかありませんでした。
富士吉田市 堀内茂市長
「野生鳥獣のマイナスの存在からプラスに変えていく。尊い命を無駄にせず活用することで、良い循環を生み出すことが重要な役割」
施設には富士吉田市のほか、忍野村や山中湖村からも駆除されたシカなどが持ち込まれる予定で、ソーセージやハムなどに加工されます。
市は年間300頭ほどのシカを有効に活用できるよう早急に体制を整えていくとしています。