2023年度にふるさと納税の返礼品の県産フルーツに苦情が相次いだ問題で、山梨県は発送前に関係者と、果物の規格を確認する目合わせを行いました。ふるさと納税の寄付額は年々増えていて人気返礼品の県産果実の品質維持は死活問題だとしています。

総務省によりますと2023年度の県と27市町村のふるさと納税寄付額は、合わせて358億8400万円で前年度より37億円余り増え過去最高となりました。

一方で、2023年度は県産フルーツの返礼品に粗悪品が相次いで見つかり、県は品質維持に向けたガイドラインを定めました。シャインマスカットはガイドラインでは糖度18度以上で1房450グラム以上が返礼品の条件になっていて、県は６日、市町村の担当者や業者を集め、返礼品の条件を満たすシャインマスカットの品質を確認しました。

県 販売・輸出支援課小林宏行 課長は「クレームゼロを目指して取り組みを進めていきたい」と話しました。

県は業者に立ち入り検査を行うほか、品質基準について解説する動画を配信して今後も対策を強化する考えです。