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“パニック安”株価大暴落…1日で4400円超下落 「新NISA」投資どうすべき?

2024年8月5日 22:10
“パニック安”株価大暴落…1日で4400円超下落 「新NISA」投資どうすべき?

東京株式市場が歴史的な大暴落となった5日、日経平均株価は1日で4400円以上値を下げて取引を終えました。かつて世界的に株価が暴落したブラックマンデーを超える下げ幅に、嘆きの声も聞かれました。

   ◇

まさに“暗黒の月曜日”の再来。証券会社では、電話が鳴り止みません。

「1、2、3、4銘柄?」
「ちょっと売られすぎですね。“パニック売り”も入っていたり」

その内容は、「株を売りたい」という投資家たちからの問い合わせです。


このパニック状態で、5日の日経平均株価は大暴落。取引開始の午前9時から約15分で2500円以上も下落しました。すると午後には…

記者
「いま日経平均株価の下げ幅が3000円を超えてきました」

下げが止まらず、売りが売りを呼ぶ“パニック安”となり、下げ幅は一時4700円を突破。終値は3万1458円42銭となり、1987年にアメリカで起きた大暴落、“ブラックマンデー”を超える過去最大の下げ幅となりました。(下落幅 8月5日:4451円 1987年:3836円)

今年3月、終値が初の4万円台に乗り、7月に最高値を更新したのも束の間。1か月もたたずに1万円以上下落しています。

5日の大暴落に鈴木財務相は…

鈴木財務相
「引き続き高い緊張感を持って、内外の経済・金融市場の動向について、注視をしてまいりたい」

   ◇

アメリカの景気減速への懸念と急激な円高が要因とされている、株価の急落。投資する人からは嘆きの声も聞かれました。

投資歴20年・会社経営者(50代)
「利益が出ていた分の半分くらいは飛んでる(減った)んじゃないですか。NISAとかで株をたくさん買った方は、きついんだろうなと思います」

「新NISA制度」も始まり、一般にも浸透してきた「投資」。“パニック”になる人もいるかもしれませんが、証券会社の担当者は…

岩井コスモ証券・東京コールセンター長 本間大樹さん
「短期的な視点と中長期的な視点を分けて考えないと(いけない)」

1989年以降の日経平均株価の値動きを見てみると、1990年ごろのいわゆる「バブル崩壊」、2000年ごろの「ITバブル崩壊」、2008年の「リーマンショック」、そして2020年の「コロナショック」など、幾多の急落を経験したものの回復していた株価。

投資歴2年 会社員(30代)
「“長期”だと逆に買い場というか、買い増しとかあるのか。これからの期待で、上がっていく期待をしてよいのかなと」

   ◇

こうしたなか、親子で投資を学ぶスクールは…

日本こどもの生き抜く力育成協会 キッズマネースクール 三浦康司代表理事
「ちょっと大きな出来事があると、(投資を)やめたいという方もなかにはいる。本来の株式投資の根本は、企業だったり国の応援すること。積み立て・長期・分散という3つのキーワードをしっかり伝えていこうと」

株価が下落するなか、投資の相談や勉強したいというスクールへの問い合わせも増加傾向にあるということです。

日本テレビ経済部・金融担当キャップの渡邊翔記者が解説します。

鈴江奈々キャスター
「大幅下落が続く株価ですが、どこまで下がるのでしょうか?」

経済部・金融担当キャップ 渡邊翔記者
「5日の時点ではまだ分からないというのが正直なところです。今回の日本の株安は、アメリカで『景気が後退するのでは』という見方が広がって起こったアメリカの株価下落の影響を強く受けています。日本だけでなく、韓国でも史上最大の下げ幅となりました。ヨーロッパの金融市場も株安が進んでいます」

渡邊キャップ
「今後の動きもアメリカ経済に左右される部分が大きいですが、市場関係者からは『近いうちには下げ止まるとは思うが、今週前半くらいはまだ乱高下が続くだろう』との見方が出ています」

鈴江キャスター
「新NISAで投資を始めた方は不安かもしれませんよね。どう対応するのがよいでしょうか」

渡邊キャップ
「思い出してほしいのは、新NISAというのはそもそも、長期間こつこつと積み立てていって、資産を増やそうという制度だということです。なので短期間の株価の動きに一喜一憂せず、定期的に決まった額を積み立てることを続ける。これを続けることが長い目で見ると、有効な投資方法のひとつだと専門家も指摘しています。少し落ち着いてこれを頭に入れてほしいと思います」

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